◆体内の鉄分
私たちの体内の鉄は、約65％は赤血球中にヘモグロビンとして存在し、約30％は肝臓に貯蔵鉄として、その約4％は筋肉内にミオグロビンとして存在します。
赤血球は骨髄などで絶えずつくられてますが、鉄が不足すると赤血球の生成が妨げられ貧血などの症状が現れます。
一部の鉄は体内で再利用されますが、毎日食事などから鉄を摂取し、補給する必要があります。
◆鉄分補給とヘム鉄
鉄分は現在の食生活で常に不足しているミネラルの一つとして知られています。
鉄を高濃度に含む食品が限られることから、特に成人女性の過半数は鉄欠乏症といわれています。
鉄分は体内で酵素を運搬するという重要な役割を果たしており、不足すると貧血をはじめ身体に大きな影響を及ぼします。
穀物や野菜に含まれる非ヘム鉄は食品中のタンニンや食物繊維等によって吸収阻害されますが、血液中のヘモグロビンを生成したヘム鉄は吸収阻害されないため、非ヘム鉄に比べ約5倍の優れた吸収率を示します。
また、非ヘム鉄にありがちな胃粘膜・胃壁を荒らすという副作用も少なく、天然由来の安全性の高い素材です。
◆ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収構造の違い
ヘム鉄(ヘムロンシリーズ）は、鉄ポリフィリン複合体のまま吸収されます。
一方、非ヘム鉄は食品に存在するタンニンや食物繊維、シュウ酸、フィチンなどにより吸収阻害を受けます。
さらに、非ヘム鉄の吸収の際は、通常存在する安定な3価の鉄イオン（Fe3+）ではなく、還元して2価の鉄イオン（Fe2+）にならないと吸収されません。
そのため、ビタミンC等の還元性のある栄養素の摂取が必要です。ヘム鉄（ヘムロンシリーズ）には、その心配もありません。
また、鉄として同じ量を摂取した場合、ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収量は全く異なります。
◆ヘム鉄と非ヘム鉄の各種文献報告
ヘム鉄の吸収に関する様々な研究報告があります。
いずれもヘム鉄の方が吸収性が優れており、ヘム鉄の方が非ヘム鉄より5～6倍吸収率が高い結果です。
鉄の重要性
1：女性
潜在的な鉄不足は自覚症状が出にくいため、見過ごされやすく、注意が必要です。
脳や各器官においていろいろな機能に関わっていたり、補因子としても働いていたりするため、意外と重要なミネラルです。
2：妊娠中の方
胎児や胎盤を発育させるために鉄の必要量は増加します。
3：スポーツ
普段の生活以上に鉄を必要とする場面が多々あり、男女を問わず「鉄分不足」となる傾向があります。
4：乳幼児から青年期にかけて
成長過程の学習力、認識力、そして、精神面に影響を及ぼすことが示唆されています。
5：高齢者
加齢による胃液分泌の低下や、鉄の吸収の低下などが原因で供給不足になる可能性もあります。
6：鉄不足による脳への影響
認知機能（注意力・記憶力・学習力）
女性113名（18～35歳）を対象として、鉄の充足度で3群にわけ、認知機能（注意力・記憶力･学習力）を評価した結果、鉄不足群は鉄正常群よりテスト回答に要した時間が長くなりました。
精神面
貯蔵鉄のフェリチンが不足している潜在性鉄欠乏は、抑うつ傾向と関係していることが示唆されました。
資料ダウンロードボタンよりヘムロンのパンフレット、規格書を入手できます。
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